ラーメン●郎を食べたら死にかけた話。【後編】

f:id:menegi002:20181205143446j:plain
左のやつだわ。
わたしの喉処女奪ったの。


さ~てきょうはみんなが気になってた【後編】だよ~~(誰も気になってないって?


そもそもなんで滅多に行かない川越に居たかというと、アレですわ。
ドバイ行くためにパスポートの更新に行って出来上がったパスポートを取りに行ってたんすわ。

あ~パスポートなんぞ取りに行かんかったら
こんな目に遭ってないんじゃね?
てか鹿島アントラーズACL優勝したのはクッソ嬉しかったけどクラブワールドカップ行くためにパスポート取らないけんかったやん!
そしたら死にかけたん!!
クッソ!ドバイ!クッソ!

と、思ったけどこの事件がもしドバイで起こっていたら…
海外旅行保険は入った(てかカードの保証がついてる)から治療費はなんとかなったとしても言葉の通じない国で地獄を味わったかもしれないと思うとまさに九死に一生

起こるべくして起こった実は奇跡…


いや、もう二度とゴメンやけども。


あの日は結局、最初に運ばれた病院ではどうにもならんいうけん紹介状とCTの画像を持って次の病院へ。
タクシー呼んで向かったんだけどこれまたクッソ遠い。
普段なら胸がときめく小江戸・川越の街を歩くカップルやら良さげなお店やカフェが、
喉をビョロロロロロさせとるババアにとっては全てが憎らしい。

うおおお道も混んでやがるし、
タクシーの運転手さんができるだけ空いてる道を選んで向かってくれてたぶん10分?15分?位で連れてってくれたと思うんだけどとにかくつらかった。

んで無事に到着したものの、もうHPはマイナス。
混んでる待合室を見て「いつ楽になれるんだろ」と絶望しながらも受付にあったペンで左手の甲に


『おうと恐怖症なので胃カメラ怖いです』


って書いた。
とりあえずERの皆様にこれだけは伝えなければ。
ひょっとしたら胃カメラより何か別の楽な方法を選択してくれるかも。
何よりわたしが胃カメラだけは無理ゲーな事を訴えなければ!

そう思って椅子にこしかけていると連絡が行ってたおかげかすぐに処置室に呼ばれる。


ストレッチャーに乗せられ横になる。
最初に対応してくれたのが中国?韓国?のおばちゃん看護師。
「チャーシュー喉二ツマッチャッタノ?」
うなずくわたし。
そして力を振り絞りわたしの思いの丈を綴った左手を見せる。
「オウトキョウフショウ?胃カメラコワイノ?ダイジョブヨ!トリアエズ点滴ト体温ト心拍数ネ!」
おばちゃん看護師さんがメッセージが刻まれた左手に点滴の針を刺す。
「血管細クテ入ラナイカラ手ノ甲二刺スヨ!」
しかし一発目に刺されたやつが上手く機能せず
隣の血管にまた刺すおばちゃん看護師。

痛いし針怖いから本当はそれも超嫌だったけど、
今はもう胃カメラの事で頭いっぱい。

もうひとり若い看護師さんが着て、
「大丈夫ですか?」と声をかけてくれる。
「点滴デ隠レチャッタケドオウトキョウフショウダッテ!」
おばちゃん看護師が伝えてくれた。

「嘔吐恐怖症?あ~それは怖いよね。でも楽にるからね。」
「先生ダレ?」
「●●先生(聞き取れず)」
「ア~ダッタラ安心ネ!10分デ終ワル!」


10分…

10分は早い方なのか…
胃カメラスペシャリストか、●●先生は。
だが10分は超絶ミラクル早い方だったとしてもわたしは1秒でも嫌なんだが…

と思ったら主治医となるA先生が見に来る。
マスクしてたけど若いしイケメンだった。

「じゃあ行こう」

と言ってストレッチャーが動き出す。
相変わらず喉はビョロロロロロ言うてるし、
このつらさももうあと少し。

でも、でもでもでも胃カメラまでももう少し。

内視鏡の部屋に連れて行かれ●●先生が待機。
「●郎のチャーシュー?」
「●●(カメラの種類?聞き取れず)使う」
「あ~それは苦しいですね。患者さん嘔吐恐怖症らしいです。」
「嘔吐恐怖症?胃カメラやった事ある?」

首を振るわたし。

「あ~ちょっとつらいけど、頑張って」


●●先生がカメラを手にして近づいてきた。


ふ、太い!!極太!!!!


無理!絶対無理!
こんなん絶対飲み込めない!!!

電気暗くなる。
口に器具をはめられる。
看護師さんの手を握って目をつぶる。
カメラ挿入。



ぐぬおおおおおおおおおおおおおおおおおととおおとおあお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



無理無理無理!!!


ぐおぇと吐き出す。


「あああ!ダメだよ!我慢して!
「ちょっと頭固定して」

別の看護師さんがわたしの頭をつかまえる。
そして再度挿入。



ぐほぇうごごご!!!


「ああ~危ないから!つらいと思うけど頑張ろう!」
わたしも受け入れる気持ちはあるんだけど喉が!喉の野郎が拒絶!!!

三回目挿入もまたおんなじ結果に。
ああ~わたしこれから肉を喉にはめたまま生きていこう。
こんなに苦しいくらいなら肉詰まってていいや。
いや、肉詰まってんのも苦しいけど…
でも胃カメラダメや…もう死にたい…死んでしまいたい…

「最初苦しいけど、入ったらすごく楽になるからはじめだけ頑張って。とりあえず落ち着いて準備できたらでいいからね」と●●先生。


もうやるしかないんや…
どうせなら細いカメラ使って欲しかったけど、
細いのじゃ意味ないんだろうな。
太いのブッ込んで一気に流してくれるんやもん、次で決める!!!


本当は逃げ出したかったけど、
どんなにえづいても苦しくてもとりあえず受け入れた。
飲み込んでやった。


「おお!通った!あ~あるね」
「よし!落ちた!あ~麺見えた」
「頑張ったね~無事に取れたよ~」


カメラがわたしの中から抜かれたと同時に、
さっきまでのビョロロロロロも苦しみもなくなっていた。

良かった…
ううう…助かったよおおおおお…


朦朧としながらしばらく横になっていると、
●●先生とイケメン先生がカルテを作成しながら

「てか、ラーメン●郎のチャーシューって書く?w」
「某ラーメン店のチャーシューでどうですか?」
「「ラーメン◯郎」って伏せ字にしちゃう?ww」
「普通に肉でいいか?」
「てか●郎ってwww」


と、超楽しそうだった。
あとイケメンだと思ってた先生、マスク外すとそうでもなかった。


とりあえずずっと付き添ってくれていた夫から
『ラーメン●郎・卒業命令』が下った。

もし気管の方にでも行ってたら息出来ず、
尚且つ手術とかになってドバイに行けなかったかもしれない。
だから本当に不幸中の幸いというか、これからはちゃんと噛んで早食いしないようにしたいと思います。
あと、処置のあとイケメンじゃなかった先生に夫が説明を受けたらしいんだけど、
今回の事故はお年寄りが喉にお餅をつまらすのと同じような老化現象で起きたのか聞いてみたら、
それとは違うらしくて安心しました。

でもまだ肉が詰まってるような感覚と胃カメラのダメージなのか痛みがあるのでウイダーとか柔らかいものばっかり食べていますが、そうするとボケたりしそうなのでちゃんと顎を使って栄養のあるものを食べてドバイにのぞみたいと思います。

てか、みんな!かたまり肉!ホント気をつけて!(こんなバカ俺だけか?